うつくし

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古典日本語[編集]

形容詞[編集]

うつくしし、し】

  1. わいい。
    • あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうたり。
      奇妙に思って、近寄ってみると、(竹の)筒の中が光っていた。それを見てみると、三寸ほどの人が、大層かわいらしげに座っていた。(『竹取物語』)
  2. うつくしい。
  3. 立派である。
    • かくて新帝は十七になり給へば、いとさかりにうつくしう、御心ばへあてにけだかう、すみたるさまして、しめやかおはします。
      こうして、新帝は17才におなりになったのですが、大変勢いがありご立派で、お心遣いも高貴で気高く、物静かなご様子で落ち着いていらっしゃいます。(『増鏡・後二条天皇即位』)
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の種類
うつくし うつく (-しく) -しく -し -しき -しけれ シク活用
-しから -しかり -しかる -しかれ

発音(連体形)[編集]

五拍形容詞二類(?)

諸言語への影響[編集]