おこがましい

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

語源[編集]

古典日本語をこがまし」 < 「をこ」 + 接尾辞「がまし

発音[編集]

形容詞[編集]

おこがましい烏滸がましい痴がましい

  1. 身の程知らずだ。
    • 僕が自分の事を例に出すのもおこがましいが僕なぞは文筆を以て社会を感化するのが何よりの楽みだね。実に人生無上(むじょう)の愉快だね。(村井弦斎『食道楽』「冬の巻」1904年)
  2. いかにも馬鹿げている。物笑いになりそうだ。
    • 「こいつが、おれを弄(なぶ)る気か」/ 「なんの、大真面目。これ以上の真面目はない。――小次郎先生、わしは誰だ?」/ 「うるせえ、てめえの胸に訊くがいい」/ 「しからば、自分に問うて、おこがましいが、わしも名乗ろう」/ 「オオいえ」/ 「だが、驚くな」/ 「ばかな!」/ 「わしは、岸柳佐々木小次郎だが」(吉川英治『宮本武蔵』「風の巻」1935-1939年)
    • 問われて名乗るもおこがましいが、生まれは遠州浜松在、 十四の頃から親に放れ、身の生業も白浪の、沖を越えたる夜稼ぎの、盗みはすれど非道はせず……(河竹黙阿弥、歌舞伎『青砥稿花紅彩画』(白浪五人男)1862年)

活用[編集]