だらだらざか

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日本語[編集]

名詞[編集]

だらだらざか【だらだら

  1. 緩やか傾斜長い
    • 一つの坂をおりきった所で、私は息を切らして歩度を緩めた。前にはまたのぼるべきだらだら坂がある。(和辻哲郎『創作の心理について』)〔1917年〕[1]
    • 錆沢というのを過ぎて、道端の落栗を拾いながらだらだら坂を下りて温泉宿に着いた。(木暮理太郎『秋の鬼怒沼』)〔1923年〕[2]
    • 探偵小説家の父親の銅像に、いつくしみの瞳をそそぎつつ、右手のだらだら坂を下り、庭園に出たのである。(太宰治『逆行』)〔1935年〕[3]

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  1. 青空文庫(2011年3月29日作成)(底本:「偶像再興・面とペルソナ 和辻哲郎感想集」講談社文芸文庫、講談社、2007年4月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001395/files/49897_42649.html 2018年4月9日参照。
  2. 青空文庫(2013年9月19日作成)(底本:「山の憶い出 上」平凡社ライブラリー、平凡社、1999年6月15日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001373/files/55991_51322.html 2018年4月9日参照。
  3. 青空文庫(1999年6月29日公開、2016年2月23日修正)(底本:「太宰治全集2」筑摩書房、1998年5月25日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/259_34637.html 2018年4月9日参照。