ゆめうつつ

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日本語[編集]

名詞[編集]

ゆめうつつつ、夢現】

  1. 現実
    • 顔に袖を当てて泣く吉里を見ている善吉は夢現の界もわからなくなり、茫然として涙はかえッて出なくなッた。(広津柳浪「今戸心中」)〔1896年〕[1]
  2. 意識はっきりとせず気が抜けている状態半分寝ているような状態
    • 私はゆめうつつに聴いていたが、もしやと思ってはっとした。すると、ふしぎに頭がいちどに冷たくなった。(室生犀星「或る少女の死まで」)〔1919年〕[2]
    • 「わたし、夢現に女の呻き声を聞いて目を覚ますと、お店をだれか駆けていく足音を聞いたんですよ。泥棒が入ったんじゃあないでしょうか」(松本泰「宝石の序曲」)〔1931年〕[3]

関連語[編集]

語義2

翻訳[編集]

語義1

語義2

脚注[編集]

  1. 青空文庫(2006年3月28日作成)http://www.aozora.gr.jp/cards/000295/files/42145_22426.html 2018年1月17日参照。底本:「日本の文学 77 名作集(一)」中央公論社、1970年7月5日初版。
  2. 青空文庫(2012年12月28日作成)http://www.aozora.gr.jp/cards/001579/files/53011_49718.html 2018年1月17日参照。底本:「或る少女の死まで 他二篇」岩波文庫、岩波書店、2005年12月15日第3刷。
  3. 青空文庫(2001年4月30日公開)http://www.aozora.gr.jp/cards/000308/files/1908.html 2018年1月17日参照。底本:「清風荘事件 他8編」春陽文庫、春陽堂書店、1995年7月10日初版。