トーク:烏龍茶

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語ならば「竜」の方がいいのでは?[編集]

「烏竜茶」という表記は見かけたことありませんが、日本で「龍」は一応旧字体ですので「烏竜茶」とした方がいいのではないでしょうか?幾つかの国語辞典を見る限り「烏竜茶」という表記になってますし。

Googleでの検索結果

  • ウーロン茶 約 2,970,000 件
  • 烏龍茶   約 2,950,000 件
  • 烏竜茶   約 8,240 件

あんまりヒットもしませんし、このままでもいいかも知れませんが…--SHO 2008年11月3日 (月) 00:56 (UTC)[返信]

うーむ、難しいご指摘ですね。以前の私の主張だと、当然に「竜」なのですが、これは中国語(「龍」の音読みは「リュウ・リョウ」で、「ロン」はlóngの音写)だから「龍」のままでも良い気はするし(というか、その場合は「ウーロン茶」と記述するのが正しいんでしょうね。例えば、プーアル茶を普洱茶と書くかといったら、まあ書かないでしょうね)、悩みどころです。
と思って、手元の文献を紐解くと、ちょうどそれに言及した部分がありましたので、長くなりますが引用します。
「龍」も同じく常用漢字では「竜」となったが、名前にはなお「龍」の人気が続く。これも空想上ながら生き物であり、絵画的な印象により、字体から醸し出されるイメージが大きく作用しているのであろう。江戸時代にも『好色一代男』大坂版に「龍」と「竜」が混用されていて、遣い分けたと言うよりは気分でそのつど用いているようである。表現に変化を持たせているのである。現在では、「恐竜」「竜巻」「竜田揚げ」は問題ないが、国語施策とは無関係に、凧に書きつけるのは昔からの「龍」、ウーロン茶にも「烏龍茶」と、自然にメディアと単語ごとに遣い分けが生じている。
笹原宏之著『日本の漢字』(岩波書店 岩波新書 ISBN 9784004309918)p.98「旧字人気」より
(付言)この本は、字体論について、大変わかりやすく書かれており、その主張は明確です。wiktの採録基準にも非常に参考になると思いますから、ご一読をおすすめします。
結論として、見出しは、発音と表記の対応関係(当該発音が一般に受け入れられた音読みで表記できない)を考慮すると、「ウーロン茶」が正しいのでしょうが、「烏龍茶」でもその形から音が想定できるという意味で良くて、「烏竜茶」では「ウリュウチャ、ウリョウチャ」と読まざるを得ず、音と表記の対応関係が無くなるから適当でないという所でしょうか。--Mtodo 2008年11月3日 (月) 03:55 (UTC)[返信]