侵掠

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日本語[編集]

名詞[編集]

(しんりゃく 「侵略」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)

  1. 他人の領域に侵入して略奪すること。おかしかすめること。
  2. (→侵略)他国に侵入して主権領土財産を侵すこと。
    • その疾きこと風の如し、徐(しず)かなること林の如し、侵掠すること火の如し、動かざること山の如し
      孫子軍争篇に見える「其疾如風,其徐如林,侵掠如火,不動如山,難知如陰,動如雷霆」の上4句を訓読したもの。武田信玄旗印「風林火山」として有名。

侵掠 と 侵略 の関係について[編集]

現在発行されているほとんどの辞書では「侵略・侵掠」のように、ひとつの見出しとしているが、以下の点で実際は微妙に意味が異なっている[1]

  • 侵掠――奪うのは財物である(語義1)。
  • 侵略――奪うのは領土である(語義2)。

関連語[編集]

動詞[編集]

活用

サ行変格活用
侵掠-する

中国語[編集]

名詞[編集]

(qīnlüè)

  1. 侵略

動詞[編集]

(qīnlüè)

  1. 侵略する。

脚注[編集]

  1. 『辭林』(三省堂、1907年)を始めとする戦前に発行された三省堂の辞書や、上田万年松井簡治『大日本国語辞典』 金港堂書籍、第2巻、1916年10月23日、紙面1228ページ、デジタル617ページ、全国書誌番号:43022818、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 954646/617を参照されたし。