別嬪

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

異表記・別形[編集]

発音[編集]

名詞[編集]

(べっぴん)

  1. 格別美しいこと。特に、女性に言う。
    • 切符の売下口(うりさげぐち)を見物(みもの)でさ。ははは、別嬪さんの、お前(めえ)さん、手ばかりが、あすこで、真白(まっしろ)にこうちらつく工合は、何の事あねえ、さしがねで蝶々を使うか、活動写真の花火と云うもんだ、見物だね。難有(ありがて)え。はははは。」(泉鏡花婦系図』)
    「何、無いことはありゃしない。そりゃ有るよ。君、僕ン許(とこ)の妹たちは、誰でもその註文に応ずるように仕立ててあるんだ。揃って容色(きりょう)も好(よし)、また不思議に皆(みんな)別嬪だ。 …」(泉鏡花『婦系図』)

翻訳[編集]

形容動詞[編集]

(べっぴん)

  1. 格別美しいさま。特に、女性に言う。
    「そこでシャルパンティエイ夫人を訪ねました。青ざめた顔で気を揉んでおるようで。娘も同席してまして――べっぴんな娘でしたよ、ええ。」(アーサー・コナン・ドイル、大久保ゆう訳『緋のエチュード』)

類義語[編集]

対義語[編集]

  • (性別に着目して)美男 (容貌に着目して)醜女