千万

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

(せんまん、ちよろず

  1. 数のあまた多い様。
    • 日本の民主化が如何に重大であるか、千万の言葉にまさる重さを理解しなければならない。(宮本百合子 『逆立ちの公・私』)

造語成分[編集]

(せんばん)

  1. 多く形容動詞の語幹に後置して、「ひどく~な」「~であることこの上ない」という口語表現の形容動詞を形成する。
    • 屋根にかぼちゃが生るようだから、豆腐屋が馬車なんかへ乗るんだ。不都合千万だよ。(夏目漱石『二百十日』)
    • 公平に見て、会社側のいい分には、たしかにもっとも千万のところがある。(坂口安吾『不思議な機構』)

複合語[編集]


中国語[編集]

発音(?)[編集]

  • 普通話
    • ピンイン: qiānwàn
  • 呉語: tshie1vae

副詞[編集]

 ( (繁): 千萬 )

  1. 全く
    • 千万
    • qiānwàn yào lái
      何があっても来るように!
  2. (否定表現を強調して)絶対~ない。
    • 千万这么
    • qiānwàn bié zhème shuō
      もうそんなしゃべり方をするな!