嘉納

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

かのう

  1. (献上物や進言を)喜ん受け入れること。
    • 御嘉納になる。御嘉納にあずかる。
    • 朕帝國、亞米利加合衆國、英帝國、佛蘭西國及伊太利國ノ各全權委員カ大正十一年二月六日亞米利加合衆國華盛頓ニ於テ署名調印シタル海軍軍備制限ニ關スル條約ヲ閱覽點檢シ之ヲ嘉納批准[1]
    • これなるは即ち、その江戸よりのお手土産、御尊覧に供しまするもお恥ずかしい程の品々にござりまするが、何とぞ御憐憫(ごれんびん)を持ちまして御嘉納(ごかのう)賜わりますれば恐悦にござりまする……[2]
    • ちなみに見本の皿破片全部別送仕候(つかまつりそうろう)あいだ、なにとぞ新品とお較(くら)べのうえ御満足をもって御嘉納下さるよう願上げ候。[3]

翻訳[編集]

動詞[編集]

  1. (献上物や進言を)喜んで受け入れる。
    • 紫夫人の作である。小野篁(おののたかむら)の「比良(ひら)の山さへ」と歌った雪の朝を思って見ると、奉った祭りを神が嘉納(かのう)された証(あかし)の霜とも思われて頼もしいのであった。[4]
    • 巍は遼州(りょうしゅう)の人、気節を尚(たっと)び、文章を能(よ)くす、材器偉ならずと雖(いえど)も、性質実に惟(これ)美(び)、母の蕭氏(しょうし)に事(つか)えて孝を以て称せられ、洪武十七年旌表(せいひょう)せらる。其(そ)の立言正平(せいへい)なるを以て太祖の嘉納するところとなりし又(また)是(これ)一個の好人物なり。[5]

活用

サ行変格活用
嘉納-する

翻訳[編集]


  1. 出典: s:海軍軍備制限ニ關スル條約ウィキソース日本語版所収。
  2. 出典: 佐々木味津三、旗本退屈男 第五話 三河に現れた退屈男青空文庫所収。
  3. 出典: 谷譲次、踊る地平線 02 テムズに聴く青空文庫所収。
  4. 出典: 紫式部、與謝野晶子訳、源氏物語 35 若菜(下)青空文庫所収。
  5. 出典: 幸田露伴、運命青空文庫所収。