平静

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日本語[編集]

発音[編集]

名詞[編集]

(へいせい)

  1. おだやかで静かなこと。静かで落ち着いていること。
    • 平静を保つ
    • けたたましい百舌鳥の声にふっと四方の平静が破れる。(種田山頭火、夜長ノート)〔1911年〕[1]
    • 洗いざらい恥さらししなければならぬ自分を安二郎はさすがに情なく思い、つとめて平静を装うのだったが、(織田作之助、雨)〔1938年〕[2]

対義語[編集]

形容動詞[編集]

  1. おだやかでしずかだ。静かで落ち着いている。
    • 微風にのって静かに流れて行く潮流に流されながら、平静な楽しい散歩をつづけていた。(酒井嘉七、ある完全犯罪人の手記)〔1952年〕[3]

活用[編集]


中国語[編集]

形容詞[編集]

  (繁): 平靜 (píngjìng)

  1. しずかな、いた

参照[編集]

  1. 青空文庫(2008年5月19日作成)(底本:「山頭火随筆集」講談社文芸文庫、講談社 2002(平成14)年7月10日第1刷発行 2007(平成19)年2月5日第9刷発行 初出:「青年 明治四十四年十二月号」 1911(明治44)年12月)https://www.aozora.gr.jp/cards/000146/files/48264_31579.html 2020年7月6日参照。
  2. 青空文庫(2012年3月26日作成)(底本:「俗臭 織田作之助[初出]作品集」インパクト出版会 2011(平成23)年5月20日第1刷発行 底本の親本:「海風 第四巻二号」 1938(昭和13)年11月 初出:「海風 第四巻二号」 1938(昭和13)年11月)https://www.aozora.gr.jp/cards/000040/files/53804_47394.html 2020年7月6日参照。
  3. 青空文庫(2013年5月14日作成)(底本:「酒井嘉七探偵小説選 〔論創ミステリ叢書34〕」論創社 2008(平成20)年4月30日初版第1刷発行 初出:「黄色の部屋 第四巻三号」 1952(昭和27)年12月10日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001142/files/53054_50792.html 2020年7月6日参照。