出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]
往生 (おうじょう)
- (仏教) 輪廻転生の一環として、前世の因縁を受けて、他の世界、特に浄土、さらに狭義には極楽浄土に生まれること。
- 死ぬこと。
- いくら猫でも 一旦甕へ落ちて往生した以上は、そう安っぽく復活が出来る訳のものではない。(夏目漱石 『吾輩は猫である』下篇自序)
- 災難や困難にあって身動きが取れなくなること。
- 聞き分けのない相手に当たり、閉口すること。
- あいつには往生するわい。気違いでも家の中にじっとしとるんならええけれど、高い所へばっかし上りゃがって、まるで自分の気違いを広告しとるようなもんや。(菊池寛 『屋上の狂人』)
- 抵抗をやめること。観念すること。覚悟すること。
派生語[編集]
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
|
否定 |
往生しない |
未然形 + ない
|
否定(古風) |
往生せず |
未然形 + ず
|
自発・受身 可能・尊敬 |
往生される |
未然形 + れる
|
丁寧 |
往生します |
連用形 + ます
|
過去・完了・状態 |
往生した |
連用形 + た
|
言い切り |
往生する |
終止形のみ
|
名詞化 |
往生すること |
連体形 + こと
|
仮定条件 |
往生すれば |
仮定形 + ば
|
命令 |
往生しろ 往生せよ |
命令形のみ
|