情けは人の為ならず

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

ことわざ[編集]

けはならず(ナサけはヒトのタメならず)

  1. 他人に情けをかけることは、その人のためばかりではなくて、いずれは巡り巡って自分にも返ってくるから、自分のためでもある。だから積極的に親切を心がけるべきであるということ。
    • なんしろ平作は元々身内にはあたたかく、他人にはつめたい男。それは奴めの生れつきの気持だなア。世間の甘い考えでは人間は持ちつ持たれつ情けは人の為ならずだが、平作の気持は生れつき違う。他人同士は鬼と鬼、敵と敵のツナガリと見てその気持の動くことがない。(坂口安吾 『明治開化 安吾捕物』)
  2. 誤用)他人に情けをかけると、その人が他人に頼る癖をつけてしまうので、必要以上に情けをかけるなということ。