出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

漢字[編集]

字源[編集]

  • 象形。円形の刃を持つ鉞を象る[字源 1]。のち仮借して「ある」「あるいは」を意味する漢語 /*wəək/}に用いる。
    • 『説文解字』では「」+「」+「」と分析され、武器で土地や領土を守るさまと説明されているほか、「戈」ではなく「」を含むと分析する説もある。甲骨文字金文の形を見ればわかるように、これらは誤った分析である。

甲骨文字 金文

金文

簡帛文字 簡牘文字

小篆

流伝の古文字
西周 春秋時代 戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 謝明文 「“或”字補説」 『出土文献研究』第15輯 中国文化遺産研究院編、中西書局、2016年、14-33頁。
    葛亮 「古字新識(十三)――説“邦”“国”」 『書与画』2021年第1期 50-53頁。

関連字[編集]

」を音符とする形声文字 (諧声域=*WƏK)
見母 影母 曉母 匣母
一等 平声 灰韻
上声 賄韻 -
去声 隊韻 𪏤
入声 德韻 (屋韻:𪑝𠸹𨪎 𢃤𥇙 𡿿
見母 影母 曉母 匣母
二等 平声 皆韻
上声 駭韻 - - - -
去声 怪韻 -
入声 麥韻 𩪐𢹖𧖻 - 𦑌𤷇𠜻
見母 影母 曉母 云母
三等A 平声 尤韻
上声 有韻
去声 宥韻 -
入声 屋韻 (章母燭韻:
見母 影母 曉母 云母
三等B 平声 脂韻 - -
上声 旨韻 - -
去声 至韻 -
入声 職韻 - - 𤷇𪑝𦑌 𪂉𦈸𪑝𦱂

意義[編集]

  1. (動詞)ある、存在する。
  2. (指示詞)ある
  3. (副詞)あるいは

日本語[編集]

発音(?)[編集]

熟語[編集]

中国語[編集]

*

熟語[編集]

朝鮮語[編集]

*

副詞[編集]

  1. もしもしも万が一
  2. ひょっとしたらもしかして
  3. あるときにたまに
  4. まれ

熟語[編集]

ベトナム語[編集]

*

接続詞[編集]

  1. またはあるいは

コード等[編集]