敬遠

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

(けいえん)

  1. うやまう素振りは見せるが、実際には深くつきあおうとしないこと。
    • この文士、ひどく露骨で、下品な口をきくので、その好男子の編集者はかねがね敬遠していたのだが、きょうは自身に傘の用意が無かったので、仕方なく、文士の蛇の目傘にいれてもらい、かくは油をしぼられる結果となった。(太宰治 『グッド・バイ』)
  2. けること。とおざけること。
    (*この意味では「敬」の意味は消され、「敬う」態度すら見せずに遠ざけることも含まれる。)
    • 土瓶むし土瓶つるを持ち上げると土瓶が横に傾いて汁がこぼれた。土瓶の耳の幅が廣過ぎるのである。此處にも簡單な物理學が考慮の外に置かれてゐるのであつた。どうして、かう「科學」といふものが我が文化國日本で嫌はれ敬遠されるかゞ不思議である。(寺田寅彦『伊香保』)
  3. (野球)w:故意四球のこと。安打が出て得点につながることを避けるために、故意四球を与え進塁させること。

由来[編集]

論語・雍也第六より

(白文)樊遅問知。子曰、務民之義、敬鬼神而遠之。可謂知矣。
(訓読文)樊遅知を問う。子曰く、民の義を務め、鬼神を敬して之を遠ざく。知と謂うべし、と。
(意味)樊遅孔子に知恵とは何かを聞いた、孔子は「民が(生活のために)やるべきことをやって、死者の御霊は敬うけれども、生活から遠いところに置く。これを知恵というのだよ」と答えた。

関連語[編集]

類義語[編集]

翻訳[編集]

語義2
語義3