栄転

榮轉 も参照。

日本語

名詞

栄 転（えいてん）

1. 従来よりも名誉ある職や地位に転任すること。
   • 勝（すぐ）れた学識と、外科手術の手腕を持つ助教授が、栄転という美名の許に、地方の大学の教授に巧みに敬遠せられた例が二三あるし、弟子に研究させて、それを誇らしげに自分の研究として、学界に報告した事も、私は知っている。（甲賀三郎『血液型殺人事件』）

発音^(?)

え↗ーてん

関連語

• 対義語: 左遷

翻訳

• 英語: promotional transfer

動詞

1. 従来より名誉ある職や地位に転任する。
   • その父が東京のドイツ語学校の主事として栄転して来たのは、夫人の十七歳の春であった。（太宰治『花火』）
   • 諸君もあるいは知っているかもしらんが、こんど久保井^{（くぼい）}校長が東京へ栄転さるることになりました（佐藤紅緑『ああ玉杯に花うけて』）

活用

活用と結合例

栄転-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
栄転	し せ さ	し	する	する	すれ	しろ せよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	栄転しない	未然形 + ない
否定(古風)	栄転せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	栄転される	未然形 + れる
丁寧	栄転します	連用形 + ます
過去・完了・状態	栄転した	連用形 + た
言い切り	栄転する	終止形のみ
名詞化	栄転すること	連体形 + こと
仮定条件	栄転すれば	仮定形 + ば
命令	栄転しろ 栄転せよ	命令形のみ

翻訳

• 英語: be transferred to a higher post

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