出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]
死 語(しご)
- 消滅した言語。古くは広く用いられていたのだが、現在は日常的に使用されることがなくなった言語。
- 歴史的に用いられなくなり忘れられた語彙。
- 薄田氏の詩には驚くばかり古語が取り込まれている。泣菫さんに驚く事は、私の様な古文体の研究を専門とする者にすら、生命の感じられない死語の摂取せられている事である。泣菫の語彙を批評した鉄幹は、極めて鄭重な言い廻しではあるが、極めて皮肉な語気を以て噂した(明星)。
たとえば「青水無月と言ふ語は、われ/\は辞書にすら見出す事は出来ないが、薄田氏だから拠り所があるに違ひない。美しい言葉だ」と言う風に。(折口信夫『詩語としての日本語』)
- 語句としては残っているが、もはやその実体を失った事象に対する言葉またはその事象そのもの。
- 舌は心の霊苗なり、とはどんな聖人君子の言葉か知らないが、何の事やらわけがわからぬ。完全な死語である。見るべし、支那の君子の言葉もいまは、詐欺師の韜晦の利器として使用されているではないか。(太宰治『惜別』)
- 造語・惹句の類で一時期は流行語となったが、表現が陳腐化し使われなくなり、使用すると古臭いイメージを与える語彙。
類義語[編集]