汚名挽回

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日本語[編集]

名詞[編集]

汚名 挽回(おめいばんかい)

  1. 着せられた汚名を挽き回し(ひきもどし)、汚名を着せられる以前の原状に復すこと。

動詞[編集]

語源[編集]

挽回」は「元に戻す」という意味があるため、「汚名挽回」は「汚名の状態を元に戻す」という意味である。

汚名返上」と「名誉挽回 」を混合した誤りとされるが間違いである。

三省堂国語辞典は、「疲労回復(疲労したので、その状態から回復する)」と同じ語法[1]、即ち、「汚名を受けたので、その状態から挽回する」の意となり、もともと、混用等による誤用ではなく、誤用説は使用が定着後、1970年代半ばから主張されたものと説いている。

そもそも本来の漢語における「挽回」は唐宋八大家である蘇軾と蘇轍の兄弟の書簡にある「挽回霜鬓(もみあげに生えてきた白髪を挽き回し、白髪が生える以前の状態に復す)」が典拠とされ、汚名挽回と同じ語法である。

関連語[編集]

脚注[編集]

  1. 「疲労回復」他、本記事に記載される、いわゆる四字熟語は、「目的語(賓詞)+ 動詞」の構成であり、日本で案出されたものであるが、本来の漢語においても「疲労回復」にあたる「恢復疲劳」なる語句はあり、動詞の目的語が、動詞動作の原因である語法として、異例とは言えない用法(用例:養病/养病救火)である。