船頭多くして船山に登る

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日本語[編集]

ことわざ[編集]

船頭(せんどう)多くしてふねやまのぼ

  1. 指図する人が多過ぎるとかえって統率がとれず意に反した方向に物事が進んで行くことの意。「困難なことでも皆で力を合わせればできる」という解釈は誤り。なお、この場合の船頭は乗組員が複数いる場合の船長の意味。
    中潬之歌、稍工多舟必破、四公子燮棋必不勝。 (楊慎『丹鉛録』)[1]
    山王祭に船屋台あり、鉄砲洲より出しといふ、船頭が多くて舟は山王の山にものぼる今日の祭礼。 (大田南畝『千紅萬紫』)[1]
    推理小説ぐらい、合作に適したものはないのである。なぜなら、根がパズルであるから、三人よれば文殊の智恵という奴で、一人だと視角限定されるのを、合作では、それが防げる。智恵を持ち寄ってパズルの高層建築を骨組堅く組み上げて行く。十人二十人となっては船頭多くして船山に登る、という怖れになるが、五人ぐらいまでの合作は巧く行くと私は思う。(坂口安吾 『探偵小説とは』)

反意句[編集]

翻訳[編集]

出典[編集]

  1. 1.0 1.1 諺語大辭典: 全 p.567、藤井乙男 1910年