血税

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

(けつぜい)

  1. 兵役義務のこと。また、肉体や労役をもって支払うこと。
    • しかれ共その獨立どくりつ冀望きぼうするがゆゑ平時へいじより國民こくみん血税けつぜい金税きんぜい至大しだい關係くわんけいゆうする國防こくぼう問題もんだいたい全然ぜんぜん國民こくみん代表者だいへうしゃ要喙ようかいゆるさざるは不都合ふつごうである (津野田是重、東京日日新聞 1922.1.17-1922.1.18 (大正11)帝国陸軍の経済的改造 (上) ) [1]
    • 賀屋かや増税ぞうぜいさいは、第一せん将兵ぜいに対してじゅう國民の御ほう公である。—というのが増税ぞうぜい實施じっしの根本せい神であり、この精神は今日といへどなおつらぬかねばならぬはずである。 (東京朝日新聞 1939.3.18-1939.3.21 (昭和14)「増税論議に摂る (1) 二億円増税の標準 物品税の変質を指摘」)[2]
    • 自分勝手に工場をなまけ休んで此の一日を無為に遊惰に過ごした者はその汽笛の声を喜ぶ資格はなかつた。汽笛は勤勉ならざる者には堪へがたい威嚇ゐかくであつた。一日でも骨折を惜んで血税を怠る者をたちま憂欝いううつにした。(宮地嘉六『煤煙の臭ひ』)〔1918年〕[3]
  2. 市民が納めた税金の修辞的表現。「血のにじむような努力をして稼いだ収入から納めた税金」という意味づけをすることが多い。
    • この自然増収というものは、簡単にいえば税金の取り過ぎのものであります。国民大衆が汗水を流して働いたあげくかせいだ金が余分税金として吸い上げられているわけであります。池田総理は、この大切な国民の血税の取り過ぎを、まったく自分の手柄のように考えて、一晩で減税案はできると自慢をしておりますが、自然増収はなにも政府の手柄でなく、国民大衆の勤労たまものであります。(浅沼稲次郎、一九六〇(昭和三十五)年十月十二日 日比谷公会堂・三党首立会演説会)[4]

発音(?)[編集]

けつぜい (0)
IPA: /keʦɯʣei/
X-SAMPA/ketsUdzei/

語源[編集]

「西人之ヲ稱シテ血稅ト云フ其生血ヲ以テ國ニ報スルノ謂ナリ」徵兵令詔書及ヒ徵兵令吿諭より

関連語[編集]

翻訳[編集]

語義1