這箇

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

代名詞[編集]

 (しゃこ)

  1. 指示詞「これ」、「この」の宋代以降の表現に影響を受けた漢語表現。禅宗系の文書によく用いられる。
    • 欧州の天地、即今戦報のもたらす以外、別に這箇の大戦争あるを看過されずんば、洪図を固むるは諸卿の業、この物語の著者のごときはすなわち筆硯を焼き、退いて書癡に安んずるを得ん。(河上肇 『貧乏物語』)
    • 捨てるも捨てないもない、さういふ考へを捨ててしまへばそれでよいのだ、即今の這箇に成りきればそれでよいのだ。(種田山頭火 『其中日記 (六)』)
    • 仏教ではまた「這箇」ということをいうが、これは即ち自己のエスプリを把握せよということである。(藤島武二 『画室の言葉』)

中国語[編集]

異表記・別形[編集]

代名詞[編集]

 (zhège, zhèige 繁体字:这个)

  1. これ
  2. この
  3. そのような。