面従腹背

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日本語[編集]

成句[編集]

   (めんじゅうふくはい)

  1. おもてではしたがい、うらではさからうこと。目上にある者の目前ではへつらうが、心中には敵意を抱いており、機会があればつぶそうと思っていること。
    • 彼等のすべてが押勝腹心だつた。押勝に媚び、すゝんで忠勤をはげみ、その報酬に官位の昇進を受けてゐた。彼等は面従腹背を人の当然の行為であると信じてゐた。(坂口安吾『道鏡』)

語源[編集]

  • 漢籍に見られず明治期以降の和書に見られる語。「面従腹誹(メンジュウフクヒ:表面は従っておきながら、腹の中で誹ること)」の「誹」を「ハイ」と読み誤って、それに、「背」を当てたものか。「腹背」は、漢語において「表面と裏面、親しい関係」の意味であり、敵意等を意味するものではない。

類義語[編集]