馬耳東風

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日本語[編集]

成句[編集]

(ばじとうふう)

  1. 人の意見や批評などに対して、それを気に留めずに聞き流すことのたとえ。
    • それは、こういう金と慾の原始純粋な形態にだかれて、平然とアグラをかいて一人タケノコ生活をしている衣子だから、お体裁みたいな風流談義が馬耳東風なのであろうが、貞吉も時々小憎らしい奴だと思ったり、可愛いゝ奴めと思うこともあった。(坂口安吾 『淪落の青春』)

由来[編集]

李白の詩『答王十二寒夜獨酌有懐』の以下の一節より

  • 吟詩作賦北窓裏、萬言不直一杯水。世人聞此皆掉頭、有如東風射馬耳

類義語[編集]


中国語[編集]

成句[編集]

   mǎ’ěrdōngfēng 簡体字:马耳东风

  1. (日本語に同じ)
    • 青山自是絕世、無人誰與為容、說向市朝公子、何殊馬耳東風蘇軾『和何長官六言』)
      自然の美しさは素晴らしい、誰とともにこれを讃えよう。街中の若者に説いたところで、馬耳東風に異なりはしないのだが。

類義語[編集]