あえて
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日本語
[編集]語源
[編集]古典日本語「あへて」 < 「あふ」(敢ふ)の連用形 + 接続助詞「て」
発音
[編集]副詞
[編集]あえて【敢えて】
- 無理に。特別な意図を持って。わざわざ。
- もともと私はどんな意味ででも、あなたに不快をあたえたくない。だのにこんな質問をあえてするわけは、それはどうしてもしなければならぬ質問だからです。(三好十郎『アメリカ人に問う』)
- そういう場合には、あえて問題にしないで、笑ってすぎる態度が知性の聰明をあらわすポーズとされてきた。(宮本百合子『世紀の「分別」』)
- 否定の文で、特段なことではなく。特に。別に。かならずしも。
- あえてきゅうりにはかぎらないが、旬がうまいということは、今も昔も変わらない。(北大路魯山人『胡瓜』)
- (古用法) 否定の文で、全く。少しも。
- 張も、意地も、全盛も、芸ももとよりあえて譲らぬ。(泉鏡花『日本橋』)