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あぢさはふ

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
あじさわうから転送)

古典日本語

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成句

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あぢさはふ味沢相味澤相

  1. あぢと呼ばれた渡り鳥が沢に滞在し、夜も昼も構わず鳴き続けるさま。
    1. 泣き続ける。
      • …あぢさはふ 目言も絶えぬ…
        (常宮には明日香皇女の)泣く声が絶えない
      • 味澤相 (いも)目不(まじき)()見而(みて)
        泣き続けまいとする妻を見て
      • …春鳥能 啼耳鳴乍 味澤相 宵晝不<知>…
        春鳥の様に声をあげて泣き、あぢのように夜昼を覚えず泣く
      • あぢさはふ 目は飽かざらね (たづさ)はり 言問はなくも 苦しかりけり
        泣き続けたけれど、目に涙が満ち溢れる。あなたと手を取り合い、言葉を交わせないのが苦しい
    2. 営み
      • (あした)戸を 速く莫開け遣り 味澤相 目之乏流君 今夜来座有
        • (とも)()()()君 ⇄ 乏しみある君
    3. 「目」、「夜昼」にかかる枕詞
      • あぢ澤あふ 目は飽かずあらね 田鶴(たづ)(さは)あり 言とは鳴くも 苦しくありけれ
        「味澤相 目」を使った和歌が溢れ返っている。鶴が沢で鳴き続けるのも苦しかろうな。