出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]
- (東京式) うらうち [ùráúchí] (平板型 – [0])
- IPA(?): [ɯ̟ᵝɾa̠ɯ̟ᵝt͡ɕi]
うらうち【裏打ち】
- 補強や修復の目的で、書画の裏面や器の内側などに和紙や布など薄い素材を貼ること。
- 表面にあらわれない部分からものごとを根拠付けること。またその根拠、支え。
- だから江口の批評は、時によると脱線する事がないでもない。が、それは大抵受取った感銘へ論理の裏打ちをする時に、脱線するのだ。(芥川龍之介『江口渙氏の事』)〔1919年〕
- それかと云って、実践の裏打のない単なる抽象的な思想は、何等の価値もない。(豊島与志雄『在学理由』)〔1938年〕
- (...) 当局の資料によれば、業務は正常に行なわれておるという報告を資料としてもらっておるのですが、そういう大言壮語がどうしてできるのだというその裏打ちをここで明らかにしてもらいたい、このように思います。(栗原俊夫、参議院会議録情報 第048回国会 逓信委員会 第2号)〔1965年〕
類義語[編集]
うらうち
- 補強や修復の目的で、書画の裏面や器の内側などに和紙や布など薄い素材を貼ること。
- 容量が〇・〇五リットル超二リットル未満のるつぼであって、重量比による純度が九九・九パーセント以上のタンタル製のもの又はそのタンタルで裏打ちされたもの (輸出貿易管理令別表第一及び外国為替令別表の規定に基づき貨物又は技術を定める省令)
- 表面にあらわれない部分からものごとを根拠付けること。
- 春嶽の誠意は、その藩国において、裏打ちして示さなければならない場合であつた。(折口信夫『橘曙覧評伝』)〔1941年〕
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
うらうちしない |
未然形 + ない
|
否定(古風) |
うらうちせず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
うらうちされる |
未然形 + れる
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丁寧 |
うらうちします |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
うらうちした |
連用形 + た
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言い切り |
うらうちする |
終止形のみ
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名詞化 |
うらうちすること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
うらうちすれば |
仮定形 + ば
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命令 |
うらうちしろ うらうちせよ |
命令形のみ
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