かすみ

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日本語[編集]

動詞[編集]

かすみみ、み】

  1. かすむ」の連用形。

名詞[編集]

かすみ

  1. かすむ」こと、ものがぼやけてはっきりみえないこと。
    • がっくりうなだれて、気も遠くなったように伝六が、ややしばしぼうぜんとしていましたが、ようよう目のかすみがとれたものか、「わッ。切れましたか! 切れましたか!あっしが切ったんですか!切ったんですか?辰ッ、辰ッ。魂魄があったらよう聞けよ!討ったぞッ、討ったぞッ。おめえのかたきは、この伝六が、たったひとりで、たしかに討ったぞ!」たったひとりで、というところにひときわ力を入れて叫ぶと、わッと雪の上に泣き伏しました。(佐々木味津三『右門捕物帖 千柿の鍔』)
  2. (比喩)記憶などがはっきりしなくなること。
    • 数多い製作のあるものはおぼろな記憶ののかなたにほとんど影を失いかかっている。(和辻哲郎 『夏目先生の追憶』)
  3. (気象) 空気中の水滴や塵などで遠くのものがぼやけて見える現象。(春の季語)
    • 空には、もう細い月が、うらうらと靡いたの中に、まるで爪の痕かと思う程、かすかに白く浮んでいるのです。(芥川龍之介杜子春』)
  4. 朝焼け夕焼け
  5. の別称。

発音[編集]

複合語[編集]

関連語[編集]

翻訳[編集]

語義3

  • スペイン語: nube
  • フィンランド語: utu

古典日本語[編集]

発音[編集]

三拍名詞一類(?)

名詞[編集]

かすみ

  1. (気象) (現代語語義3)かすみ。

関連語[編集]