貴様

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日本語[編集]

この単語の漢字

第六学年
さま
第三学年
重箱読み

語源[編集]

接頭辞; 貴- +‎ 接尾辞;

代名詞[編集]

-きさま

  1. (蔑称, 卑語, men's speech) (近世後期以降)二人称のひどく無作法な表現。男性が対等もしくは目下の者に対して用いる。しばしば怒りの表明や罵りの表現。海軍兵学校では同期の親友同士が相互に使った。
    • 第三の盗人 この長靴はおれの物じゃないか? 貴様こそおれの物を盗んだのだ。/ 第一の盗人 よしよし、ではこのマントルはおれが貰って置こう。/ 第二の盗人 こん畜生! 貴様なぞに渡してたまるものか。(芥川龍之介『三つの宝』)
    • 「おい、何とか言いな、柿江」 / 「貴様の演説が一番よかったよ」 / 柿江は爪を噛みつづけたまま、上眼と横眼とをいっしょにつかって、ちらっと西山を見上げながら、途轍(とてつ)もなくこんなことをいった。(有島武郎『星座』)
  2. (中世末から近世中期)二人称の敬意を込めた表現。

発音(?)[編集]

↗さま

類義語[編集]