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けり

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

げり および ケリ も参照。

日本語

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発音

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名詞:蹴り

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けり

  1. 蹴ること。
    • 蹴りを入れる

翻訳

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類義語

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名詞:けり

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けり

  1. 争いごとの決着仕事などの始末
    • けりをつける。(結論を出して終わらせる。結末をきちんと準備したのち、物事を終わらせる。)

語源

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古典日本語助動詞。俳句などの多くが「けり」で終わることから、「決着」「終結」の意が生じた。

翻訳

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古典日本語

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助動詞

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けり

  1. (伝聞過去) また、人から伝え聞いたことの回想。(~た。~たそうだ)
    • 今は昔、竹取の翁といふものありけり。(竹取物語
      今となっては昔のことだが、竹取の翁という者がい(そうだ)。
  2. (気づき) 今まで気づいていなかったことに今、気づき驚くこと。(~だなあ。~だったなあ。)「詠嘆」という用法は、学校文法の中で作り出された概念。
    • 山川に 風のかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみぢなりけり春道列樹小倉百人一首
      山川に風が掛けたしがらみは、流れないで溜まっているもみじだったのだなあ
  3. (切れ字) 俳句強調詠嘆断定などを意味する。

活用

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連用形接続
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(けら) けり ける けれ

類義語

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動詞

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けり

  1. 来ている。

活用

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け-り 動詞活用表日本語の活用
ラ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

語源

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動詞「(来)」の連用形「」に補助動詞「あり」の付いた「きあり」からの音変化