こえる

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日本語[編集]

語源[編集]

古典日本語「こゆ

動詞・越、超、踰[編集]

こえるえる、える、える】

  1. 【越】障害境界通り過ぎ向こう行く
    越え越え進みました。(豊島与志雄手品師』)
  2. 【越】ある日時過ぎる
    二人とも二十歳越えばかり思われる逞しい青年だ。(中島敦環礁』)
  3. 【超・越】ある基準上回る
    失業者は三百万人を越えしかも日々激増する一方だ。(宮本百合子労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』)
  4. 【超・越】段階省略して進む
  5. 道義規則から逸脱する。
    七十而従心所欲不踰矩(孔子論語・為政編』)
    七十にしての欲するところに従へども踰え
    七十歳になると、思うままに行動しても人の道から外れることがなくなった。

活用

ア行下一段活用
こ-える

発音[編集]

東京アクセント[編集]
こ↗える
京阪アクセント[編集]
↗こえる

動詞・肥[編集]

こえるえる】

  1. 動物太っがつく。
    それ非常に肥えあから顔巨漢で、鼻の下にはセンチあろうという白い美髯びぜんたくわえていた。(海野十三火葬国風景』)
  2. 地味豊かになる。
    その老人が、育てたいという志望聞いて、蓮には都会こんな痩せでは駄目だから、上等肥えた土を進上しましょう、という好意寄せてくれた。(豊島与志雄』)
  3. 良し悪し識別する能力備わる
    飲み分けるのは、余程肥えた人でないとむずかしいが、の味ならばにも大概分かる。(佐藤垢石氷湖の公魚』)
    おもちゃ好きもの当然おもちゃにする鑑賞眼肥え来る。(辻潤惰眠洞妄語』)
  4. 資産増える
    ブルジョアども肥えふとらせるため帝国主義戦争大切殺させたい者はいない!(宮本百合子日本プロレタリア文化連盟『働く婦人』を守れ!』)

活用

ア行下一段活用
こ-える

発音[編集]

東京アクセント[編集]
こ↗え↘る
京阪アクセント[編集]
こえ↗る