さきんずる

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日本語[編集]

動詞[編集]

さきんずるんずる】

  1. (自動詞) よりも進む。先に起こる先んじる
    • モー少し早く僕が手紙を出しておくとまだよかったけれども手後れになったため向うの方に先んぜられた。(村井弦斎「食道楽」)〔1903年〕[1]
  2. (他動詞) 物事を、他よりも先に進める。先に起こさせる。先んじる
    • 実は御指摘のように、飛行機というものは本当に日進月歩いたしまして、新しい機種がどんどんと出てきますので、これに追いつくと言いますか、これを先んずるということが非常に必要なわけでございます。(荒木茂久二、第22回参議院運輸委員会)〔2009年〕[2]
  3. (他動詞) ある期間分を先行する。先んじる
    • しかもよく大義名分を弁え、日露の役には区民に率先して五十円を献金し、某の侯爵に隣してその姓名を掲げられたが、実は侯爵よりも数日を先んじて報公の志をつくしたのであったそうな。(柴田流星「残されたる江戸」)〔1911年〕[3]
    • その資本主義史において当時他国に二十年を先んじていた英国といえども、帝国主義の段階にはまだ入っておらず(服部之総「尊攘戦略史」)〔1931年〕[4]

活用[編集]

さきん-ずる 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
さきん
ずる ずる ずれ じろ
ぜよ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 さきんじない 未然形 + ない
否定(古風) さきんぜず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
さきんぜられる 未然形 + られる
丁寧 さきんじます 連用形 + ます
過去・完了・状態 さきんじた 連用形 +
言い切り さきんずる 終止形のみ
名詞化 さきんずること 連体形 + こと
仮定条件 さきんずれば 仮定形 +
命令 さきんじろ
さきんぜよ
命令形のみ

ことわざ[編集]

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  1. 青空文庫(2010年8月5日作成、2019年8月1日修正)(底本:「食道楽(上)」岩波文庫、岩波書店、2008年11月5日第5刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000810/files/49947_40166.html 2019年10月7日参照。
  2. 「第22回国会参議院 運輸委員会議事録 第4号(昭和30年5月10日)」p. 8. 国会会議録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/022/0016/02205100016004.pdf 2019年10月7日参照。
  3. 青空文庫(2005年5月19日作成、2005年12月11日修正)(底本:「相馬愛蔵・黒光著作集4」郷土出版社、1981年6月5日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000342/files/2391_18586.html 2019年10月7日参照。
  4. 青空文庫(2010年5月30日作成、2011年4月4日修正)(底本:「黒船前後・志士と経済他十六篇」岩波文庫、岩波書店、1981年7月16日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001263/files/50366_39440.html 2019年10月7日参照。