さしもの

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

名詞[編集]

さしもの指物差物

  1. 武士が戦国時代に戦場において自分や自軍の目印にするために指筒などにさしたり、従者に持たせたりした小旗旗指物背旗飾り物
  2. にさす飾り物。
  3. などを使わずにをさし合わせて作る家具建具器具調度品の総称。またはその技法

成句・連体詞[編集]

さしものしもの】

  1. (多く「も」を伴う語句にかかって)さすがの。あれほど大した。
    • やがて、この烈しい発作がおさまると、こんどは、倦怠とでも云うのだろう、どうやら静かな症状がつづいて、さしもの彼女もあまり動かなくなった。(モオパッサン、秋田滋訳「狂女」)
    • 「名裁判長ウイグ氏は今日こそ、さしもの難事件を解決するに違いない」というので多大のセンセーションを捲き起しましたらしく、(夢野久作「霊感!」)