しかるべく

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

語源[編集]

しかるべし」の連用形 < 「しかり」(然り)の連体形 + 推量の助動詞「べし

成句[編集]

しかるべくるべく】

  1. (副詞的に)適切に。いいように。相応に。
    • 同じだいこんでも、今しも畑から抜いて来たものは新鮮を失わないように、古くてしなびているものは、それはそれとしてしかるべく処理しなければなりません。(北大路魯山人「衰えてきた日本料理は救わねばならぬ」)
    • 集団強盗の手先をつとめる浮浪児の一人が、顔は猿に似ているが、智恵がある。しかるべく立身出世して天下をとったのが豊臣秀吉という先輩なのである。(坂口安吾「現代忍術伝」)
  2. (裁判で、感動詞的に)こちらは積極的に同意するわけではないが、裁判所の判断には従うという意思表明の言葉。そのようにどうぞ。