しむ

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シム 、 しむー 、および 私務 も参照。

古典日本語[編集]

助動詞[編集]

しむ使使

  1. 使役を表す。~せる。~させる
  2. 尊敬を表す語と共に用い、高い尊敬を表す。~あそばす
  3. 謙譲を表す語と共に用い、謙譲の意を強める。~致す

活用[編集]

未然形接続
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
しめ しめ しむ しむる しむれ しめよ
しめ

用法[編集]

  • 上代日本語では和文中によく用いれられたが、平安時代頃から「」「らる」が台頭したことにより、漢文訓読体に限って用いられるようになった。

動詞:染む (マ四)[編集]

しむ

  1. まる。く。浸透する。
  2. ふかじる。専念する。

活用[編集]

し-む 動詞活用表日本語の活用
マ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

動詞:染む (マ下二)[編集]

しむ

  1. める。ませる。
  2. 深く感じさせる。執着する。熱中する。

活用[編集]

し-む 動詞活用表日本語の活用
マ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
むる むれ めよ

発音(連体形 下二段活用)[編集]

三拍動詞一類

↗しむる

諸言語への影響[編集]

  • 現代日本語: しみる, 染みる染める

動詞:凍む[編集]

しむ

  1. こおる。こおく。

活用[編集]

し-む 動詞活用表日本語の活用
マ行上二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
むる むれ みよ

諸言語への影響[編集]

動詞:占む[編集]

しむ

  1. 所有物であることをしめ目印めじるしを付ける。
  2. 占有する。占領する。
  3. そなえる。

活用[編集]

し-む 動詞活用表日本語の活用
マ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
むる むれ めよ

発音(連体形)[編集]

三拍動詞二類

平安時代[編集]
しむ↗る
南北朝時代[編集]
し↘む↗る
室町時代以降[編集]
し↘むる

諸言語への影響[編集]

動詞:締む[編集]

しむ

  1. (紐や帯を) かたむすぶ。

活用[編集]

し-む 動詞活用表日本語の活用
マ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
むる むれ めよ

諸言語への影響[編集]

発音(連体形)[編集]

三拍動詞二類

平安時代[編集]
しむ↗る
南北朝時代[編集]
し↘む↗る
室町時代以降[編集]
し↘むる

沖縄語[編集]

語源[編集]

名詞[編集]

しむ

  1. 冷雨
  2. 台所
  3. しも