しらなみ
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日本語
[編集]名詞
[編集]- 波頭が砕けて白く見える波。
- それは春の日のことで、霞める浦輪(うらわ)には、寄せる白波のざわざわという音ばかり、磯の小貝は花のように光っている閑(のど)かさだった。(長谷川時雨「田沢稲船」『春帯記』、1937年)
- さすがに山は山だけに風が強く、湖水には白波が立って、空には雲の往来が早い。(寺田寅彦『箱根熱海バス紀行』、1935年)
- 盗賊。
由来
[編集]語義2
- 後漢末期、黄巾の乱の一派が、河西(現在の山西省)白波谷に立てこもり盗賊をはたらき、白波賊と呼ばれた、後漢書に採録された逸話に由来。平安末期には「白波」を「しらなみ」と訓じたもので盗賊を意味するようになり、後に、「白浪」も当てた。