たはぶれ
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古典日本語
[編集]語源
[編集]- 動詞「たはぶる(戯る)」の連用形の名詞化。「たはむれ」の古形
名詞
[編集]たはぶれ【戯れ】
- 遊び興じること。また、その遊び。
- 右宰相中将は、権中納言とたはぶれして、対の簀子にゐ給へり《紫式部日記 寛弘五年九月一一日》
- 遊びをせんとや生まれけむ、たはぶれせんとや生まれけん《梁塵秘抄 二》
- 本気でなく、事をすること。遊びやなぐさみですること。かりそめなこと。また、ふざけること。いたずら。わるさ。
- たはぶれの身にしあらねば稲荷山祈る日よりぞさかはゆきける《忠見集》
- ただ心ひとつに、おのづから思ふ事を、たはぶれに書きつけたれば《枕 三一九》
- 本気でなく、遊びやからかいとして言うこと。ふざけて言うこと。冗談。
- 山へまかるぞときこえ給ければ例のこととたはぶれにおほしてなむきこえ給ける《多武峰少将物語》
- (性行為) 男女の性的交渉を冗談めかしていう語。また、男女がいちゃつくこと。また、本気でない男女の交わり。浮気。