ためいき

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日本語[編集]

名詞[編集]

ためいき溜め息溜息

  1. 心配失望安堵感動などの時に吐く長い
    • 私は又も心の底から、ホ――ッと長い溜め息をさせられた。そうして、まだ自分自身が夢から醒め切れないような気持ちで、おずおずと背後うしろをふり返った。――夢野久作 (1935年). “図書カード:ドグラ・マグラ”. 青空文庫. 2023年6月22日閲覧。
    • スミス警部も、それを大きなためいきとともに聞いた。艦長の立つうしろのかべには、大きな大西洋の海図がかかっていた。まったく大西洋ははてしもないほど広いのであった。――海野十三 (1937年). “図書カード:海底大陸”. 青空文庫. 2023年6月22日閲覧。
    • すぐ風呂にはいり、うまいおさかなで晩ごはんを食べて、座敷に仰向に寝ころがったら、腹の底から大きい溜息ためいきがほうと出た。――太宰治 (1942年). “図書カード:正義と微笑”. 青空文庫. 2023年6月22日閲覧。
    • あるときのこと、おじいさんのぶるぶるふるえている手は、お皿をしっかりもってることができず、お皿はゆかへ落ちて、こなみじんにこわれました。わかいおかみさんは、こごとを言いましたが、おじいさんはなんにも言わずに、ためいきつくばかりでした。――ヤーコップ、ウィルヘルム・グリム金田鬼一訳 (1929-34年). “図書カード:としよりのお祖父さんと孫”. 青空文庫. 2023年6月23日閲覧。

成句[編集]