ためらう

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日本語[編集]

発音[編集]

動詞[編集]

ためらう (歴史的仮名遣い ためらふ)

  1. 決心がつかずにぐずぐずする。
    • 「ここだ!」といって桂は先に立って、縄暖簾を潜った。僕はびっくりして、しばしためらっていると中から「オイ君!」と呼んだ。しかたがないから入ると、桂はほどよき場処に陣取って笑味を含んでこっちを見ている。(国木田独歩 『非凡なる凡人』)
  2. 言葉を濁すいいよどむ
    • 「ああ、王は悧巧だ。自惚れているがよい。私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」(太宰治走れメロス』)

活用[編集]

類義語[編集]

翻訳[編集]


脚注[編集]

  1. 大辞林松村明 編、三省堂、2019年、第4版。 ISBN 4-385-13906-7