たり

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

助詞[編集]

たり(連用形接続 撥音「ん」またガ行のイ音便に続く時は「だり」となる)

  1. (「~たり、~たり」の形で動作等の並列をあらわす)
    • 漢学の先生は蒟蒻版を畳んだり、延ばしたりしてる。(夏目漱石 『坊っちゃん』)
  2. (例示をあらわす)
    • 彼の気にしていた頭も、この頃ではだいぶ危険に逼っているだろうと思って、その地の透いて見えるところを想像したりなどした。(夏目漱石 『行人』)

語源[編集]


古典日本語[編集]

語源1[編集]

  • 古典日本語完了の助動詞「」の連用形「」+動詞「あり」より。

助動詞[編集]

たり

  1. (状態の継続)~している。
  2. (動作等の完了後結果の継続)~た、~した。
    • それを昔の契りありけるによりなむ、この世界にはまうでたりける。(竹取物語
    • 冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず。(清少納言枕草子』)
活用[編集]
未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 接続
たら たり たり たる たれ たれ 動詞型活用連用形

語源2[編集]

  • 古典日本語の各助詞「」+動詞「あり」より。

助動詞[編集]

たり

  1. (断定)~である。
活用[編集]
未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 接続
たら たり たり たる たれ たれ 体言

接尾辞[編集]

たり

  1. 形容的漢語につきタリ活用形容動詞を形成する(助動詞と分けない見解もある)。

語源3[編集]

不詳

接尾辞[編集]

たり

  1. 和語の数詞又は不定をあらわす「いく」につき人数を表す。
    • みたり、よたり、いくたり
    • ひとり」「ふたり」は、「ひとたり」「ふたたり」の転と考えられるが用例は発見されておらず不詳。