たわいない

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日本語[編集]

形容詞[編集]

たわいないたわい無い

  1. 慮りに欠ける。無邪気だ。おさない
    • 映画はあひる泥坊を追っかけるといったようなたわいないものであったが、これも「見るまでは信じられなくて、見れば驚くと同時に、やがては当然になる」種類の経験であった。(寺田寅彦「映画時代」)
  2. とりとめが無い。あてにならない。
    • 何せもう、四十年も昔の事で、決して、そんな、ごまかす積りはないのですけれども、私のような俗人のたわいない記憶など果してお役に立つものかどうか。(太宰治「惜別」)
  3. 正体のない。
    • それでおれはそいつの襟がみを掴んで突きとばしてやると、貨物艙の扉に頭をぶっつけてたわいなくのびてしまった。(久生十蘭「南部の鼻曲り」)
  4. 手応えがない。張り合いがない。あっけない
    • 老婆は、こう言うと、蛙股の杖をのべて、遠くから、ぐいと女の頭を突いてみた。頭はまくらの石をはずれて、砂に髪をひきながら、たわいなく畳の上へぐたりとなる。が、病人は、依然として、目をつぶったまま、顔の筋肉一つ動かさない。(芥川龍之介「偸盗」)

発音[編集]

た↗わいな↘い

類義語[編集]

関連語[編集]