ちんちん

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日本語[編集]

別表記[編集]

名詞[編集]

ちんちん

  1. (幼児語)陰茎
    • 少年、わあっと歓声、やあ、マダムの鼻は豚のちんちん。(太宰治『創生記』)
  2. 後ろ足のみで立つ
    • 私は、下町の心に自然な暢やかさがない者達が、いじらしい程怜悧な犬をつかまえて、ちんちんしろだの、おあずけだの、おまわりだのさせて居るのを見ると、まるで心持がわるい。(宮本百合子『犬のはじまり』)
  3. ちんちんかもかもの略。
  4. ちんちんもがもがの略。片足跳び。けんけん
  5. 嫉妬
    • 利休は女房の叩き破つた茶器を、一つ一つ拾ひ上げて、克明にそれを漆で継いだものだ。そして女房のちんちんなどは素知らぬ顔で相変らずお茶を啜つてゐた。(薄田泣菫『茶話 大正五(一九一六)年』)
  6. (俗語, サッカー) 守備陣を翻弄すること。守備陣が翻弄されること。
  7. (方言) 沸騰して熱くなっていること。
  8. (方言) 正座
  9. (方言) なかよし

発音[編集]

類義語[編集]

動詞[編集]

副詞[編集]

ちんちん(ときに「と」が後置する)

  1. 金属製のものを叩いた時に出る高いを表す語。
    • ちんちん(チンチン)電車
    • りんりん鳴るのは 銀の鈴/ちんちん鳴るのは 金の鈴(野口雨情『星の鈴』)
  2. 鉄瓶などの湯がわくさま。
    • そこまで考えて行くうちに、鉄瓶の湯もちんちん音がして来た。(島崎藤村『夜明け前』)
  3. 手などがかじかむさま。肌を刺すように寒さを感じるさま。
    • 間もなく洞穴へ帰って来た子狐は、/「お母ちゃん、お手々が冷たい、お手々がちんちんする」と言って、濡れて牡丹色になった両手を母さん狐の前にさしだしました。(新美南吉『手袋を買いに』)

形容動詞[編集]

ちんちん【沈沈】

  1. 沈沈」 参照