つとめる

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日本語[編集]

語源[編集]

古典日本語「つとむ

動詞[編集]

つとめる努める勉める務める勤める

  1. める、める】精を出し行う骨を折って行う、励み行う。
    • われわれは敢へて、古語・死語復活に努めてゐる者なることを明言して憚らない。(折口信夫 『古語復活論』)
    • 心の立ち勝った妹を助手として持つと云う事は、何か一生の仕事を定めて、勉める姉の身としてどれほど心強いか分らない。(宮本百合子 『暁光』)
    • 自然主義ということを、こっちでも言っていたが、あれはただつとめて自然に触接するように書くというだけの意義と見て好い。(森鴎外 『文芸の主義』)
  2. める、める】無理をしてする、こらえてする、気が進まないながらも行う。
    • あの人は無理に笑ってみせようと努めたようだが、ひくひく右の頬がひきつって、あの人の特徴ある犬歯がにゅっと出ただけのことである。(太宰治 『女の決闘』)
  3. (古用法) 慎む自愛する、自重する。
  4. める】ある人のためにつくす
  5. める】役目を行う、役目に当たる。
    • 私の友達のBは、今或る望遠鏡製作会社の検査係りといふ役目を務めてゐます。(牧野信一 『雑談抄』)
  6. める】服役する。
  7. める】仕える奉公する、勤務する。
    • そのころわたくしは、モリーオ市の博物局に勤めて居りました。(宮沢賢治 『ポラーノの広場』)
  8. める】仏道励む勤行する。

活用[編集]

発音(?)[編集]

東京アクセント
↗とめ↘る
京阪アクセント
↗つとめる

関連語[編集]