てかてか

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日本語[編集]

副詞[編集]

てかてか

  1. 表面つやがあって光っているさま。
    • それはそんなに大きくはありませんでしたが幹はてかてか黒く光り、枝は美しく伸びて、五月には白い花を雲のようにつけ、秋は黄金や紅やいろいろの葉を降らせました。(宮沢賢治「土神ときつね」)〔1934年〕[1]
    • 近ごろ、はなはだしく若い娘姿に和服の「紅」系統の色目が目立つし、若い男に、ポマードでてかてか固めた頭髪が増えて来た。(木村荘八「東京の風俗」)〔1949年〕[2]

類義語[編集]

形容動詞[編集]

てかてか

  1. 表面つやがあって光っているさま。
    • [……]そこへひとりの男が上がってきて、ぼくに声をかけてきて、その男は前の晩に会ったやつとそっくりで、姿も声も同じだのに、鬚は剃ってて髪はてかてかでした。(アーサー・コナン・ドイル『株式仲買人』)〔三上於菟吉訳、大久保ゆう改訳2010年〕[3]

活用[編集]

動詞[編集]

てかてかする

  1. つやがあって光る
    • 酒気は、満堂に漲り、誰の顔にも、すぐ燃えそうな脂がてかてかし出した。(吉川英治「平の将門」)〔1950年〕[4]

活用[編集]


[編集]

  1. 青空文庫(2008年11月30日作成)(底本:「注文の多い料理店」新潮文庫、新潮社、1995年5月30日11刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/46607_33649.html 2018年11月16日参照。
  2. 青空文庫(2008年12月11日作成)(底本:「東京の風俗」冨山房百科文庫、冨山房、1989年8月12日第2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001312/files/47728_34006.html 2018年11月16日参照。
  3. 青空文庫(2014年3月28日作成)クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 非移植 ライセンス公開(翻訳の底本:Arthur Conan Doyle (1893) "The Stock-broker's Clerk".)https://www.aozora.gr.jp/cards/000009/files/54912_47222.html 2018年11月16日参照。
  4. 青空文庫(2014年4月24日作成)(底本:「平の将門」吉川英治歴史時代文庫、講談社、1989年7月20日第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56076_53347.html 2018年11月16日参照。