ならでは

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

語源[編集]

なり + +

連語[編集]

  1. (古用法) (名詞・代名詞を受け、多く否定表現に先行して) …でなければ。…以外には。
    • 極点に達した幾世紀の文明に人も自然も悩みつかれたこの巴里ならでは見られぬ生きた悲しい詩ではないか。 — 永井荷風、『ふらんす物語』、1909
  2. (名詞・代名詞を受けて) …に固有の。…に特徴的な。…だからこそ。
    • これも貴族ならではのこと、わたしなどでは、絶対にこうはまいりますまい。 — 木村治美、『黄昏のロンドンから』、1976
    • 戦災者のなかには、日本人ならではと思はれる恬淡な気分の持主もゐるし、込み合つた汽車の中でも、同胞なるかなと心の和むやうな風景をみせられることもある。 — 岸田國士、『其日、其日の気持』、1945
    • 目に鮮やかな青葉もこの季節ならではだ。