はかない

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日本語[編集]

語源[編集]

古典日本語はかなし」 < 「はか」(果) + 「なし」(無し)

発音[編集]

形容詞[編集]

はかないい、 ない】

  1. 長く続かない。もろく、かぼそい
    • 毎夜、毎夜、傑作幻影が彼のうすつぺらな胸を騷がせては呉れるのであつたが、書かうとすれば、みんなはかなく消えうせた。(太宰治 『猿面冠者』)
  2. かないそうにない。不確かな。
    • 宝くじにはかない夢を託す。
  3. むなしい無意味な、徒労の。
    • 凡そ何がはかないと云っても、浮世の人の胸の奥底に潜んだまま長い長い年月を重ねて終にその人の冷たい亡骸と共に葬られてしまって、かつて光にふれずに消えてしまう希望程はかないものがあろうか。(寺田寅彦 『凩』)

活用[編集]

派生語[編集]

関連語[編集]

翻訳[編集]