ひさし

日本語

名詞

ひさし【庇、廂】

1. (建築) 建物の窓や出入口などの上に張り出した小さな屋根。
2. 寝殿造で母屋（もや）の周りの細長い部屋。
3. 帽子の額の上に突き出た部分。
4. 「庇髪」の略。

発音

• (東京式) ひさし [hìsáshí] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [çisa̠ɕi]
• (京阪式) ひさし

人名

ひさし

1. 日本語における男性名のひとつ。
   • 「ひさしい」を源とする。「永遠」や「長命」であることを願い命名するもの。

用字例

• 久, 尚, 寿(壽), 弥(彌), 永, 亀, 恒(恆), 亘(亙), 九, 央, 悠, 昶, 延, 常, 史, 栄(榮), 遠, 長

発音

• (東京式) ひ​さし [híꜜsàshì] (頭高型 – [1])
• IPA^(?): [çisa̠ɕi]

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古典日本語

名詞

ひさし【庇・廂】

1. （日本語語義1,2）ひさし。

発音

三拍名詞一類^(?)

• (平安時代)ふぃさし
• (南北朝時代)ふぃさし
• (室町時代)ふぃさし
• (江戸時代)ひさし

形容詞

ひさし【久し】

1. （時間などが）長（なが）い。
2. 久（ひさ）し振（ぶ）りだ。
3. 馴（な）染（じ）みだ。

基本形	語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形	活用の種類
ひさし	ひさ	(-しく)	-しく	-し	-しき	-しけれ	○	シク活用
		-しから	-しかり	○	-しかる	○	-しかれ

発音

四拍形容詞二類^(?)

• 連用形

  (平安時代)ふぃさし​く

  (南北朝時代)ふぃ​さし​く

  (室町時代)ふぃ​さしく

  (江戸時代)ひ​さしく

• 連体形

  (平安時代)ふぃさしき​ぃ

  (南北朝時代)ふぃさ​しき​ぃ

  (室町時代)ふぃさ​しき

  (江戸時代)ひさ​しき

諸言語への影響

• 現代日本語: ひさしい