ひる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ヒル 、 びる 、 ビル 、および ピル も参照。

日本語[編集]

名詞:昼・午[編集]

ひる

  1. 一日のうち太陽が出ている時間。の間。

類義語[編集]

対義語[編集]

翻訳[編集]

動詞・干[編集]

ひるる】

  1. (自動詞) かわく
    • 私は到る所に白いなよなよとした花をもってスイスイとたつペンペン草の群を見た。屋根の瓦の間に――干た田に又は牧場にひろびろと咲き満ちて居る。(宮本百合子「旅へ出て」)[1]
  2. (自動詞) しおが引く。
    • 船から海へ、びしゃびしゃと追下ろして、汐の干た巌へ上げて、巌の裂目へ俯向けに口をつけさして(泉鏡花「歌行燈」)〔1910年〕[2]

活用[編集]

複合語[編集]

動詞・放[編集]

ひるる】

  1. (他動詞) (屁や大便などを)出す
    • しまいには女神がお初穂を召しあがる御殿へ、うんこをひりちらすというような、ひどい乱暴をなさいました。(鈴木三重吉「古事記物語」)〔1919年〕[3]
    • 尾崎士郎の小説に、平安朝の屁をひりわける名人の話があるが、なるほど、マンザラ作り話でもないようだな。(坂口安吾「復員殺人事件」)〔1949年〕[4]

活用[編集]

類義語[編集]

複合語[編集]


古典日本語[編集]

名詞[編集]

ひる

  1. のびるねぎにんにくなど食用となるユリ科の多年草

動詞[編集]

ひるる】

  1. 箕でふるいわける。

ひるる・る】

  1. かわく
  2. 潮が引く。

ひるる】

  1. くしゃみをする。
ひる 動詞活用表日本語の活用
ハ行上一段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(語幹無し) ひる ひる ひれ ひよ

ひるる】

  1. 体の外へ無理やり押し出す。[要出典]
  2. 排泄する。垂れる。
  3. 子を産む。

ひるる】

  1. 下痢する。
    着る物をも解きあへずくそひり懸くる者もあり。(今昔物語集 二八・五)
ひ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

諸言語への影響[編集]


[編集]

  1. 青空文庫(2009年8月9日作成)(底本:「宮本百合子全集 第二十八巻」新日本出版社、1986年3月20日第6刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/15948_35912.html 2019年8月17日参照。
  2. 青空文庫(2002年1月9日公開、2005年9月25日修正)(底本:「泉鏡花集成6」ちくま文庫、筑摩書房、1996年3月21日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/3587_19541.html 2019年8月17日参照。
  3. 青空文庫(2001年11月19日公開、2014年8月2日修正)(底本:「古事記物語」角川文庫、角川書店、1980年9月30日改版19刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000107/files/1530_54106.html 2019年8月17日参照。
  4. 青空文庫(2016年6月18日作成)(底本:「坂口安吾全集 08」筑摩書房、1998年9月20日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/43163_59485.html 2019年8月17日参照。