べろべろ

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へろへろ および ぺろぺろ も参照。

日本語[編集]

副詞[編集]

べろべろ

  1. しきり舐めるさま。
    • 二疋の雪狼ゆきおいのが、べろべろまつ赤な舌を吐きながら、象の頭のかたちをした、雪丘の上の方をあるいてゐました。(宮沢賢治 『水仙月の四日』)
  2. 薄っぺらいさま。
    • その屏風には妙にべろべろした葉の竹が巧に描かれていた。(夏目漱石行人』)

発音[編集]

形容動詞[編集]

べろべろ

  1. 薄物が何かの表面に付着し、不安定なさま。
    • 可笑おかしいことには、古来の屋根の一型式に従ってこけらぶきの上に石ころを並べたのは案外平気でいるそのすぐ隣に、当世風のトタン葺や、油布張ゆふばりの屋根がべろべろに剥がれて醜骸を曝らしているのであった。(寺田寅彦 『颱風雑俎』)
  2. ひどく酔ったさま。
    • 一層この場で酔いつぶれてさえしまえば周囲の者が結句どうにか始末をつけてくれるだろうと、君江は松崎老人のテーブルに来て、「今夜わたしべろべろに酔って見たいのよ。オトカを飲まして頂戴。」(永井荷風 『つゆのあとさき』)

発音[編集]

類義語[編集]