一刀両断

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一刀兩斷 および 一刀两断 も参照。

日本語[編集]

成句[編集]

(いっとうりょうだん)

  1. 一太刀で二つに割るということ。
    • はなはだしきは、鉈でもって林檎を一刀両断、これを見よ、亀井などという仁は感涙にむせぶ。(太宰治『豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説』)
  2. 転じて、素早くきっぱりとした決断下し処置施すこと。
    • 本間さんは先方の悪く落着いた態度が忌々しくなったのと、それから一刀両断に早くこの喜劇の結末をつけたいのとで、大人気ないと思いながら、こう云う前置きをして置いて、口早やに城山戦死説を弁じ出した。(芥川龍之介『西郷隆盛』)
  3. 言下否定批判すること。
    • 季氏愚昧にして孔子の真意をさとらず、ついに愚問を発して一刀両断の憂目にあつた有様が、目に見えるようである。(下村湖人『現代訳論語』)

由来[編集]

『朱子語類』「觀此,可見克己者是從根源上一刀兩斷,便斬絕了,更不復萌。」

類義語[編集]

関連語[編集]

翻訳[編集]

動詞[編集]

形容動詞[編集]