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丁

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字

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丁

字源

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  • 象形。人の頭頂部を象る。「頭のてっぺん」を意味する漢語{頂 /*tˤeŋʔ/}を表す字。のち仮借して十干の4番目を意味する漢語{丁 /*tˤeŋ/}に用いる。
    • 甲骨文字の「旲」(旦#字源参照)の下部が「頂」と解釈され[字源 1]、古文字では「丁」、「旦」の下部、「正」の上部で書かれ方が一貫していることから。
    • 「天」と比較する見解[字源 2]もあるが、「天」の上部は指事符号であり「丁」は無関係とする指摘[字源 3]もある。
    • 釘の象形(釘を上から見た形)とする説[字源 4]があるが、これは字形の変化を経た後世の字形に基づく誤った分析である。
    • 城邑の象形(「囗」と同形)とする説[字源 5]があるが、これは「正」「成」字の誤った分析に基づく誤説である。(正#字源、成#字源を参照)
金文 甲骨文字 金文 金文 金文 簡帛文字 簡牘文字 小篆 流伝の古文字
殷 西周 春秋時代 戦国時代 《説文》
(漢)
《六書通》
(明)

参考文献

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  1. ↑ 周忠兵「釋金文中的“觶”」『古文字研究(第30輯)』中華書局、 2014年、60-66頁。
  2. ↑ 于省吾『甲骨文字釈林』1979年、435-443頁。
  3. ↑ 劉傑、甘伝宝「殷墟甲骨午組卜辞受祭之“天”身份補説――以《村中南》453号卜辞為中心」『甲骨文与殷商史 第十五輯』上海古籍出版社、2025年、250-258頁。
  4. ↑ 林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、67頁。
  5. ↑ 季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、962頁。
    徐超『古漢字通解500例』中華書局、2022年、22頁。

関連字

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「丁」を音符とする形声文字 (諧声域=*TENG)
端母透母定母
一等平声 青韻 丁釘玎䦺靪虰仃叮汀訂町艼𦉬庁停葶亭聤渟𩹇㼗𧖧楟
上声 迥韻 頂𩠑奵耵酊葶靪打圢町艼𤱹𦉬町訂
去声 徑韻 矴釘訂飣𦘭顁錠汀忊定掟錠
入声 錫韻
知母徹母澄母
二等平声 耕韻 朾丁玎𧯫䟓(庚韻:䟓竀)揨𢾊𢿦𢾊朾虰䁎䆑
(庚韻:盯)
上声 耿韻 (梗韻:盯)
(端母梗韻:打)
--
去声 諍韻 (襉韻:綻)--
入声 麥韻 --
章母昌母常母
三等A平声 清韻 征𨒌𦙫鉦怔正鴊䋊眐𧘿佂-
上声 靜韻 整--
去声 勁韻 政正証鴊-
入声 昔韻
知母徹母澄母
三等B平声 清韻 䟓竀虰
上声 靜韻 -
去声 勁韻 -(證韻:𪑬)
入声 昔韻

意義

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  1. (古義)くぎ。
  2. ひのと。十干の4番目。
    1. (他の十干の要素とともに用いて)第4の。
  3. 当てる、当てはめる。
  4. (担税を課することから)成年男子。
  5. 人口
  6. 「丁(又はローマン・アルファベット"T")」の形。
  7. 強い。盛ん。
  8. しもべ。
  9. あたる。出会う。
  10. 斧などで木を切る音。
  11. 丁抹の略称。
  12. 飲食物を数える数詞。

日本語

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教育漢字 (第3学年)
音
訓


名詞

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  1. (ひのと) 十干の4番目。
  2. (テイ) 成績や等級・順位などの第四位を表す語。「甲・乙・丙・―」
  3. (テイ) 律令制で、租税の対象となる21歳から60歳までの男子。
  4. (チョウ) (単位) 尺貫法における距離の単位。町。1丁=60間=約109メートル。
    • 次の日私は先生の後につづいて海へ飛び込んだ。そうして先生といっしょの方角に泳いで行った。二丁ほど沖へ出ると、先生は後ろを振り返って私に話し掛けた。 (夏目漱石 『こゝろ』)
  5. (チョウ) (単位) 尺貫法における面積の単位。町。1丁=10段=3000歩=約99アール。
  6. (チョウ) 賽の目で偶数。
  7. (チョウ) (古用法, 副詞的に) ちょうど。まさに。

関連語

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十干

文字 音 五行 訓
甲 コウ 木 きのえ
乙 オツ きのと
丙 ヘイ 火 ひのえ
丁 テイ ひのと
戊 ボ 土 つちのえ
己 キ つちのと
庚 コウ 金 かのえ
辛 シン かのと
壬 ジン 水 みずのえ
癸 キ みずのと

接尾辞

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  1. (チョウ) 豆腐、銃など鋳製の金属製品を数える時に用いる。
  2. (チョウ)(丁目)住所を細分化する際の単位で、番地をまとめたもの。古くは、まとめられた帳面の単位であった。

造語成分・略称

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(丁抹の第1字)

  1. デンマークを意味する語を作る。

代用字として、以下の表記に用いられる。

書き換えに際して特に法則はなく、表音文字的である。

熟語

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中国語

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丁 *

名詞

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  1. (肉・野菜などを)賽の目に切(き)ったもの。

固有名詞

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  1. 中国人の姓のひとつ。百家姓第177位。

接頭辞 

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  1. (有機化学) 炭素数4個のアルカン(ブタン)、アルケン(ブテン)、アルキン(ブチン)、アルキル基(ブチル基)等に関する接頭辞、IUPAC命名法における、but-、butyl-に相当。

熟語

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朝鮮語

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丁 *

名詞

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  1. ひのと。
  2. (方位) 丁の方角。
  3. (時間) 12時半から13時半までの時間。
  4. (朝鮮史) 新羅時代、年齢によって区分した男の等級の一つ。20~59歳の年齢で、提公の下で助子の上である。夫役、軍役などに動員された。

固有名詞

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  1. (姓) 朝鮮人の姓のひとつ。

ベトナム語

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丁 *

名詞

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  1. 男子。

固有名詞

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Đinh

  1. ベトナム人の姓のひとつ。

コード等

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文字コード (文字集合規格)
-
日本
中国
台湾
  • Big5: 0xA442
  • CNS 11643: 1面 0x4423
韓国
  • KS X 1001: 0x6F4B
字典掲載
康熙字典 75ページ, 3文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) 2
新潮日本語漢字辞典 (2008) 5
角川大字源 (1992) 3
講談社新大字典 (1993) 2
大漢語林 (1992) 6
三星漢韓大辞典 (1988) 135ページ, 1文字目
漢語大字典 (1986–1989) 1巻、2ページ、5文字目