万葉仮名
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日本語
[編集]名詞
[編集]- 黎明期の仮名。独自の文字を持たず。全て漢字で表記する。真仮名(まがな)、真名仮名(まながな)、男仮名、借字ともいう。音仮名と訓仮名の2種から構成され、音仮名は六書の仮借とほぼ同じ用法だが、日本語に合わせて1字1音になっているため、必ずしも漢字の音読みとは一致しない。訓仮名に至っては1字が1~3音、さらに2字が1音、3字が2音を表すことなどがある。代表例の万葉集のほか、記紀でも固有名詞や収録された和歌を記すのに使われている。平仮名、片仮名が分化した後も宣命や真名本などに用いられた。
語源
[編集]万葉集で多く用いられた事から。
用例
[編集]佐泥佐斯 | 佐賀牟能袁怒邇 | 毛由流肥能 | 本那迦邇多知弖 | 斗比斯岐美波母 | [1] |
さねさし | 相模の小野に | 燃ゆる火の | 火中に立ちて | 問ひし君はも |